こんにちは。
ヘアメイクで現代アーティストのLimoです。
このLimoPiece 038『Coagulum』(コアグラ)は、
ヘッドピース作家であるLimoが手術室看護師の時の経験を元にした作品です。
LimoPiece 038『Coagulum』(コアグラ)からの教え。
◎自分の経験を作品に織り込もう。
◎慣れてきたら、自分から作品撮影の仲間を集めよう。
LimoPiece 038『Coagulum』(コアグラ)の
材料・作り方・キッカケ・名前の由来・撮影の経緯・その後の展開
をまとめました。
LimoPiece 038『Coagulum』(コアグラ)材料・作り方
LimoPiece 038『Coagulum』(コアグラ)』は制作の難易度はそれほど高くないヘッドピースです。
しかし、素材を1から作るので、少し時間はかかります。
ベースはワイヤーだけカタチを作ってあります。
素材はボンドと絵具から作られています。
この作品の注意点は気温です。
寒いと固まって、しなやかさがなくなります。
無理に曲げると折れてしまうので、ドライヤーなどで温めてから、形を整えましょう。
材料
ワイヤー
木工用ボンド
お好きな絵具
作り方
①:ベースを作ります。
ワイヤーで好きな形を作ります。
②:素材を作ります。木工用ボンドとお好きな絵具を混ぜ合わせる。
キッチンペーパーやプラスチック容器などの上に伸ばす。
ポイントは、木工用ボンドは薄すぎず、厚すぎずです。
③:②を完全に乾かす。
季節や厚さによって、1〜3日間くらい。
④:①と③を組み合わせて、完成です。
②を大きめに作っておくのが、ポイントです。
そして、お好みでいろんな色を組み合わせてアレンジしても、楽しめますよ。
こんな感じ。
制作時間:2日〜
木工用ボンドが乾く時間によって、完成までの日数が変わります。
土台のワイヤーは慣れれば、1時間ほどで作ることができます。
あとは、組み合わせる時に、微妙なバランスを整えたり、アレンジでプラスで数時間必要です。
なので、制作は通常、2日以上になります。
LimoPiece 038『Coagulum』(コアグラ)の場合は
初めて、木工ボンドの素材を作りながら、実験的な試み。
あれこれ迷ったので、
制作に5日間くらいかかっています。笑
LimoPiece 038『Coagulum』(コアグラ)のキッカケ
『未来の女性型アンドロイドの広告』をコンセプトに作品撮りをする企画がありました。
作品撮り(テストシュート)とは:
クリエイターたちが仲間を募って、
今後の仕事のためだったり、
好きなテイストの作品を作ったりする
撮影のことです。
なので、基本的には人件費は無料で、経費をみんなで割ったりして撮影をします。
その代わり、その時に撮影した画像は商用利用しないのが、原則です。
いろんな種類のヘッドピースを纏ったモデルさんを撮影することが決まっていたので、
この『未来の女性型アンドロイドの広告』とリンクしたヘッドピースのシリーズ作品を作りたいと考えました。
実は元手術室看護師のLimo。
その手術室の経験と未来のアンドロイドの組織のヘッドピースをイメージして、
未来のアンドロイドの体内をコンセプトにヘッドピースを作ることにしました。
みんな外見のことを気にしますが、
ひと皮むいたら、みんな、筋肉、脂肪、血液、骨、組織たちの集合体なんです。
未来のアンドロイドの皮を剥いた時、どんな体内が出てきたら、よりファンタジーなのか?
を空想しました。
なので、よくイメージされる機械的なアンドロイドの中身ではなく、
ポップで有機的な表現にしました。
みなさん、体内って聞くと、ちょっとグロテスクなイメージがあると思います。
ですが、そうではなく、体内がコンセプトですが、あえて、ポップで可愛らしい表現を前面に押し出してみました。
外見ばかりに囚われるのではなく、
身体の中身、
そして、その内側にある本当の自分自身に、
もっと目を向けて欲しいとのLimoなりの思いがあります。
グロテクスだと思い込んでいたモノが、本当はポップでかわいいものかもしれませんよ。
何事も思い込みでイメージを作り上げると、人生楽しむ選択肢が狭くなります。
自分の経験を作品に織り込むと、自然と魅力的でオリジナルなコンセプトが生まれてきます。
LimoPiece 038『Coagulum』(コアグラ)名前の由来
【Coagulum】
血塊
【コアグラ】
凝固を意味するcoagulationの略。
凝固した血の塊のこと
コアグラは医療従事者なら誰でも知っている医療用語です。
『Coagulation』の同じ意味なので、『Coagulum』にしました。
作品のフォルムのイメージから
『Coagulum』のスペルの方がしっくりきたので、こちらにしました。
一見、タコのように見えますが、
LimoPiece 038『Coagulum』(コアグラ)は未来のアンドロイドの血液をイメージしたヘッドピース作品です。
LimoPiece 038『Coagulum』(コアグラ)撮影の経緯
この頃になると、誰かが企画した作品撮りに参加するだけではなく、自分で作品撮りの企画をして、仲間を集める事ができるようになっていました。
先ほども書きましたが、
『未来の女性型アンドロイドの広告』をコンセプトに作品撮りをする企画がありました。
作品撮り(テストシュート)とは:
クリエイターたちが仲間を募って、
今後の仕事のためだったり、
好きなテイストの作品を作ったりする
撮影のことです。
なので、基本的には人件費は無料で、経費をみんなで割ったりして撮影をします。
その代わり、その時に撮影した画像は商用利用しないのが、原則です。
今までは、他の作品撮りのついでに、ヘッドピース作品を撮影してもらっていました。
しかし、自分で企画して仲間を集めると、ヘッドピースありきの企画にすることができます。
この作品撮りでは、合計9種類のヘッドピースの作品撮影ができました。
モデルのローラちゃんは、とあるモデルエージェントからお借りしました。
事務所所属のプロのモデルさんを無料でお借りする方法はnoteにまとめました。
素敵なモデルちゃんとテストシュートしたいけど、どうやったら、モデル事務所(エージェント)からプロのモデルちゃんを無料で借…
スタッフと企画内容と撮影日をお伝えしたら、5人ほど外国人モデルの候補を挙げてくれました。
どのモデルさんも粒揃いで、悩みに悩みました。
スタッフみんなで、どのモデルさんが一番今回の企画に適しているかを決めました。
(残念ながら、このモデルエージェントは現在、エージェントを辞めてしまったので、ありません)
ローラちゃんは、ダンスをずっとやっていたので、ポージンングがモデルモデルしていなくて、今回の企画にはぴったりのモデルさんでした。
LimoPiece 038『Coagulum』(コアグラ)その後の展開
LimoPiece 038『Coagulum』(コアグラ)は残念ながら、その後、特に出番はありません。
しかし、この時の実験で生まれた木工用ボンドの素材で作ったLimoPiece 406『Lunula』(ルヌラ)はあの有名なフォトグラファーのRankinのロンドンのスタジオで撮影されました。
その時のお話もまた別の記事で書きますね。
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最後にまとめ
LimoPiece 038『Coagulum』(コアグラ)からの教え。
プロのモデルさんのクオリティの高さは断トツです。
しかし、その反面、その後、その画像を使用する上で、割と制限が出てきてしまいます。
場合によっては、あえてプロのモデルさんではなく、
アマチュアやフリーのモデルさんや容姿の整った知り合いの方が都合が良い時があります。
また、
自分の経験を作品に織り込むと、作品に厚みがでます。
自然と魅力的でオリジナルなコンセプトが生まれてきくるのも不思議なものです。
フォトグラファー:西澤崇
モデル:Seder.Laura
コスチューム:Satomi el besso
グラフィックデザイナー:unirdesign
ヘアメイク:satoshi nakayama
ヘッドピース作家:Limo
事務所所属のプロのモデルさんを無料でお借りする方法はnoteにまとめました。
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