こんにちは。
ヘアメイクで現代アーティストのLimoです。
LimoPiece017 “Drape “は
何気ない日常から生まれたフルフェイスのマスク作品です。
この作品のキッカケ・材料・作り方、撮影、名前の由来、その後の展開、そして、この作品からの教えをまとめました。
LimoPiece017 “Drape “材料・作り方
とてもシンプルなので、一見、簡単そうに見えますが、難易度のとても高いマスクです。
主な材料
ワイヤー
黒いチュール
シルバーのネット状の布
(なぜか実家に眠っていた未使用の布)
作り方
①ワイヤーで顔型を作る。
②黒いチュールで①を顎の方から覆い、余った布を頭頂部でまとめる。
③大きめのシルバーのネット状の布で②をドレープを作りながら、覆う。
④ドレープの作りたいところに、ワイヤーを通して、カタチを作る。
試行錯誤しながら作ったので、制作には丸3日間。
そして、その後に何度も手直しをしているので、大変は手間がかかっています。
全てが格子状の素材なので、グルーガンで接着すると、見栄えが❌
ドレープの形がポイントですが、納得いく場所で固定が出来ないのが、1番の難所です。
一見、簡単そうに見えますが、難易度のとても高いマスクです。
LimoPiece017 “Drape “名前の由来
頭部のドレープが肝な作品なのに、ずっと、ドレープのカタチ作りで悩まされました。
一番最初に何気なく盛ったシルバーの布の感じを再現したくて、実は今でも苦しんでいます。
なので、名前もDrape(ドレープ)にしました。
いつまで経っても完成しない、変化し続ける終わりのない作品です。
LimoPiece017 “Drape “撮影の背景・その後の展開
撮影は2014年。横須賀 猿島で撮影しました。
猿島は横須賀の港から少し離れたところにある島です。港から船で行きます。
2015年のフォトグラファー 中島洋介さんの自主カレンダー作り企画の撮影時に、一緒に撮影してもらいました。
LimoPiece017 “Drape “はシンプルなマスクなので、大人っぽいイメージがあります。
しかし、
あえてそのイメージと逆に可愛らしいドレスに
当時13歳のダンサーさんをモデルにしました。
その結果、ロケーションの力も手伝って、可愛さと恐怖が入り混じった、不思議な世界観が出来上がりました。
このマスクはその他にも、いろんなダンスイベントで使われることになりました。
また、ロンドンのとあるファッションPRと面会した時に、担当者はこのマスクをすこぶるお気に入りでした。
ロンドンでの話はまた他の記事でまとめますね。
LimoPiece017 “Drape “キッカケ
さて、このシンプルで不可思議なフルマスクのLimoPiece017 “Drape “ですが、実はこのマスクの発想の元は、私の娘です。
当時、2歳。
お風呂上がりに、真っ裸で遊び呆けていました。
寝室に行くと、娘が布団とグレーのシーツの間に入り込み、顔でグレーのシーツを押し上げていました。
部屋が薄明かりだったので、ちょっとしたホラーでした。
ゾックっとしながらも、
『なんか面白い。あっこれを明日再現してみよう』
と思ったのが、キッカケで生まれた作品です。
この作品からの教え
『どうして、こんな斬新でオリジナルなアイディアが思いつくのか?』
よく質問を受けます。
しかし、Limoの場合、日常の些細で大したことのないところから、生まれる作品は割と多いです。
きっとLimoだけではなく、誰にしもそんな閃きが日常の中で、たくさん沸き起こっているはずです。
違いはそのアイディアを逃さないこと。
脳科学的にも閃きは記憶に残りにくいんです。
なので、
忘れないように、メモする。(芸人であれば、ネタ帳みたいな感じですえ)
もしくはすぐに行動して、カタチとしておくこと。
何気ないアイディアをカタチにしてみたら、自分のオリジナルのコンテンツが生まれてきます。
そして、その積み重ねをアーカイブして、どんどん発信していくことで、価値が出てきます。
日常を非日常にするのは、そんなちょっとした違いです。
コスチューム:Satomi el besso
モデル:平山ひかる
こんにちは。現代アーティストのLimoです。 【アートな子育て術】 第8弾はプロダンサーの平山ひかる(21歳)さんにインタビューさせていただきました。 ひかるさんは幼い頃からダンスを始めて、現在はプロのダンサーとして活躍されて[…]
この記事がこれから何か新しくチャレンジしようとしている方のお役に立てたら、嬉しく思います。
Limo