【アートな子育て術】
第2弾は現代美術家『ARTIST miu』さんに子育てのインタビューしました。
Miuさんはセメントとレジンを使った独自の作品を生み出している現代美術家で、現在、愛媛県で2人の娘さんを育てています。
先が読めない時代、今までのレールにのった教育ではなく、そのこどもに適した教育をどんな風に見つけて、実践していくのか?
アーティストの子育てが参考になる。
とのご意見いただき、このブログにまとめています。
どんな大人になって欲しいか?
精神的に自立して、自分の心に正直にやりたい事をやってゆける大人になって欲しい
miu:『やらせてあげたい。
自分を表現するのは、素直に楽しいことだよね。』
アートをするのに、美大に行く必要あると思う?
miu:『美大に行かなくても良いんじゃない?』
って思うなぁ。
ただ大学は美術のことを学ぶと言うよりは、
人生で自由な時間、仲間作り、先生との出会い。
そんなことができる大切な時間だと思っているので、不必要とまでは思ってないなぁ。
自分は18才の時に前衛芸術家の嶋本昭三先生に出会って、とても貴重な美大の4年間を過ごしました。
若い頃の直感を信じて、進路を決めたことは今でも自分を褒めてあげたいと思ってるよ。
娘にも、そんなことは伝えようと思ってる。
子育てで気をつけていること
やっぱり大切なのは人間性かなぁ。
アホでも良いんだけど、友達の嫌がることはしない。
悪口を言う人は人間として最低。だと教えています。
特に『悪口で群れるなよ』ってよく話しています。
ARTIST miu娘さんたちについて
ARTIST miuさんには二人の娘さんがいらっしゃいます。
姉:中学1年生。
真面目で繊細、きっちりタイプ
歌が好きで歌手になりたいと幼い頃は言っていました。
今はテニス部で、パリピ(パーティーピーポー)になりたいって言ってます。
『ダメなことはダメ』
自分の意見を言える人間に成長しています。
今は反抗期で『クソババァ』とか言ってきます。時間が過ぎるのを待つしかないと、分かっていても、母としては正直、辛い時期です。
妹:小学2年生。
自由奔放で、大らか。
自分に似ているかも。
絵が好きで上手です。まだまだ赤ちゃん扱いしちゃってます。
学校選び
姉妹とも公立の小学校と中学校に通っています。
そもそも、愛媛の田舎なので、私立の学校も少ないし、中学校受験する生徒もあまりいないんです。
姉は何も言わなくても、宿題や勉強を自分からする子に育ちました。
学校の成績は良いようです。
都会の学生とは全然違うように感じています。
競争心も低い
どっちが良いわけじゃないけど、子供らしく時間を過ごしている感じがします。
習い事
大阪に住んでいた時は、
姉にはスイミングとピアノと歌を習わせていました。
しかし、愛媛に引っ越してきてからは、特に何も。
なので、小学2年生になる妹は今まで何も習い事はしていません。笑
田舎なんで、習い事も少ないし、どこも遠いので送り迎えが大変なんですよ。
読書習慣
幼い頃、絵本の読み聞かせはやっていましたが、できるときにだけでした。
今は図書館で借りてきた本を一緒に読んであげています。
子供たちはマンガをよく読んでますね。
ゲームやYouTube
ゲームやYouTubeは好きです。
妹はDS『あつまれ動物の森』にはまっています。
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姉は中学1年生からスマートフォンを持たせています。
勉強のときは、スマホを預かるようにしています。
やはり近くにあると、大人でも気が散るので、勉強に集中できるようにと思っています。
今はゲームやスマホの時間をどう制限したらいいのか?考え中です。
子育てとアート活動の両立
レジンは危険物なので、こどもを傍に作品作りは無理です。
今は二人が学校に行っている間に作品作りをしていますが、
幼児の時にはお金をかけて、保育園に預けて、作業の時間を買っていました。
もしくは、子供を9時に寝かしつけて、9時〜12時まで集中して作業していました。
展示などが決まっていると、絶対に作品を作らなので、時間をどうやって確保するのか?工夫が必要です。
展示が東京や海外の時には、遠方に住む自分の両親に子守を頼んでいました。
その手配が特に大変で負担ですね。
まとめ
【アートな子育て術2】現代美術家 ARTIST miu流子育て
コミュニケーション能力が高くて、いつもまわりを楽しませてくれる、まさにムードメイカーmiuさん。
5才差の二人の娘さんを育てながら、アート活動を続けていくパワーは本当に尊敬します。
しかmiuさんのパートナーさんは脱サラをして、今は保健師の免許をとるために、2年間単身で勉強されています。
なのでmiuさんは完全にワンオペです。
それでアートの活動も精力的で尊敬します。
娘たちへのメッセージ
『悪口で群れるなよ』
『悪口を言う人は人間として最低』
本当にそうですね。
大人の自分も気をつけたい教訓です。
そして、miuさんのアーティスト人生を決めたのは、18才の時の前衛芸術家の嶋本昭三先生に出会い。そのお話をしている時の楽しそうmiuさんがとても印象的でした。
親によってもそうですが、子育てする土地によっても、子育てに対する考え方が強く影響することを感じました。
中学受験だ!海外留学だ!といろいろ子供の進路を考えるよりも、今ある環境で、のびのび子育てをしているmiuさん。それもひとつの選択で素敵だと感じました。
現代美術家 ARTIST miuについて
ARTIST miu
兵庫県出身。宝塚造形芸術大学絵画コース卒業。
同大学で嶋本昭三〈元具体美術協会〉に師事し「誰もやっていない事をやる」という具体の精神を学び、在学中にセメントを用いた作風を見出した。
2014年より現代美術グループAU(Art Unidentified)のメンバーとして台湾、香港など大規模な企画展に出展し各国のコレクターから人気を集め、活動の場を世界に広げている。
また、壁画・空間アート・パブリックアート等にも積極的に取組み多岐に渡り挑戦し続けている。
代表作はパネルに塗られたセメントに〇穴をリズミカルに配置し、着色したエポキシ樹脂を流し込んだ手法で制作された「Beautiful cell-美しき細胞-」シリーズである。
無機質で空虚なセメントは世に起こる “負”や“陰”の意を投影させており、そこへ対照的な生命力あふれる彩りを与える事で “正”や“陽”の要素へと転化させ、現代人の心に「生きる希望」を呼び覚し、心豊かな未来を願いながら作品を生みだしている。
ARTIST miu (アーティスト ミユ) 大阪在住 「自然への回帰」をテーマに セメントを意のままに塗り固め彩色し…
コロナ自粛中に生まれた新作シリーズ Awakening-目醒め-